garamanのマジック研究室

紙袋の取っ手

紙袋。どこにでもあるような素材でも、不思議な現象は起きてしまいます。柔軟な発想を持って、このパズルに挑んでみてください。解き方は解説しませんが、一つだけヒントを出しておきます。「トポロジ的な発想」です。


Paper Bag 1

写真を見てください。不思議なことが起こる前ですから、まだ驚かないで下さいね(笑)。単に、使う道具を紹介しただけです。そう、どこにでもある「紙袋」です。紙袋には何も仕掛けはありません。この取っ手の部分を使って、脳神経がねじれるような不思議な現象を起こす事ができます。私はこの問題を解くのに1週間以上かかりました(苦笑)。


Paper Bag 2

お待たせしました。この写真が不思議な現象が起こった後です。何が起こっているかは説明するまでもないと思いますが、念のため説明しておきますと「取っ手が繋がってます」。これでは、中身が取り出しにくくて仕方ありません。。。って、そんな事ははどうでも良いですが、とにかく繋がるはずの無いものが繋がっています。

既にお気づきの方もいらっしゃるかも知れませんので、もう少し説明を加えておきます。1枚目の写真を見てください。紐を固定している場所です。結び目が見えますよね?そうです、これを一旦解けば簡単に実現できてしまいます。。。

ですが、もちろんそんなことはしていません。誓って「紐は解いていません」。解く必要は無いのです。

紐を解かずに繋げる方法があります。ある古典的なロープマジックがヒントになりますが、そのトリックを知っていたはずの私も「ロープ」を「紙袋」に置き換えるだけで一週間以上も頭を悩ませてしまう事になりました。同じトリックでも演出法を工夫するだけで全く別の現象のように見せられる事を、このパズルを通して体験しました。