garamanのマジック研究室

ミスター・ジェニングス テイク・イット・イージー 2

大変な翻訳作業によって2冊に分かれたうちの2冊目です。

1冊目から通して、ジェニングスの雰囲気たっぷりの内容です。ジェンニングスの作品は、常に観客のイメージが先にあり、どんな観客を相手に演じるのかというところを見失うことなく、相手の思考の流れに沿った手順になっているように感じます。

全体を通して、一般の方に披露する作品が多いです。そのため挑戦的な演出はありませんし、高度なテクニックを見せつけるようなこともありません。結果として、基本的な技法を少し工夫する程度の難易度で、効果的な現象を起こす作品が多く収録されています。これは、初級者でも取り組めるという意味であると同時に、中級者が自分のペットトリックを磨き上げるきっかけにもなり得るものです。

また、各章の終わりにはジェニングスが語るコラムが挟まれています。そこでは、演技における態度やセリフについて、フラリッシュを演技に取り入れる是非について、ミスディレクションについて、などジェニングス風の解釈がべらんめぇ口調で語られます。(英語でもそういうニュアンスで書かれているようです)

一般の方に気持ちよくマジックを楽しんでいただけるような作品が100種類以上詰め込まれており、ジェニングス・タッチを存分に味わえます。

角矢 幸繁
東京堂出版

レビュー

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